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基礎知識4:原子炉と原子爆弾の違い
2013/11/26

 

 原子爆弾の材料とは異なり、原子炉の燃料には核分裂を起こすウラン235は2~6%しか含まれていません。そのため、核分裂の連鎖反応の暴走は起こりようがありません(チェルノブイリ原発の事故例がありますが、これはソ連時代のきわめて特殊な構造の原子炉で、そこに人為的な誤操作が加わったものです)。自然界に存在するウランのうち、核分裂を起こしやすいウラン235は100分の1以下(約0.7%)です。これでは核分裂の連鎖反応はどうやっても起こせないので、広島型原爆をつくるときにはウラン235の比率を90%以上まで高めてありました。これには「濃縮」と呼ばれる非常に高度な技術を必要とします。ともかくこのことだけを見ても、原子炉の燃料のウラン235の濃度が原子爆弾の材料の濃度とは比べものにならないほど低いことがわかります。
 また原子炉では、運転中に核分裂の連鎖反応を抑えてエネルギー生産を低下させるときには、燃料(多数の棒状の燃料の集合体)の間に中性子を吸収する物質で作った制御棒を挿入します。この制御棒が中性子を吸収すると核分裂の連鎖反応は起こりにくくなって原子炉の温度が下がり、制御棒をさらに深く挿入すれば連鎖反応は止まります。
 このように、原子炉と原子爆弾ではエネルギー源となる燃料(材料)の構造や性質も、またエネルギーの放出の仕方も大きく異なっています。

参考文献:正しく知る放射能 

       矢沢サイエンスオフィス編

       P62~63引用

 

 

 

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